■そもそもクリスマスとは?
語源はキリストのミサ(Christ + mas)です。
元々はキリスト生誕を祝うもので、降誕祭、聖誕祭、聖夜などと呼ばれています。
キリストの誕生日については諸説あるので、ここでは言及を避けることにします。
12月25日に基本的には行われるが、ローマではユリウス暦、グレゴリウス歴の二つがあるので、前者は1月7日(ユリウス暦の12月25日)に行われているとか。
昔の皇帝様は本当にややこしいことをしてくれたと思いますが、キリスト教信仰者に叩かれるのはコワイのでここでは言及を避けることにします。
クリスマスは、プレゼントを贈る愛の日でもあるらしいですよ?
プレゼントを贈る場合は、僕らが想像しているように靴下に忍ばせるわけではなく、ツリーの下に置くのが慣例のようです。
■サンタクロースって?
一般的には、クリスマスイヴの夜に、トナカイの引いたそりに乗ってやってくる太っちょのおじさんですね。
サンタクロースの語源は、本編でも僅かに触れていますが、キリスト教の聖師父である奇蹟者聖ニコライ(ニコラウス)と言われています。
聖ニコラウスの伝説は有名なので、ここでJanの文章を読むよりも自分で探してみた方が恐らく早いですが、
端折って説明をすると、三人の娘の結婚資金を出すことの出来ない一人の貧乏な父親がいました。
それを気の毒に思った聖ニコラウスは、夜になってからその家に三つの金塊(財布という説もあります)を投げ込み、それが靴下の中に入った、
という逸話から、現在のサンタクロースのイメージが出来上がっていったわけです。
やっていることは不審者以外の何者でもでもないので、聖ニコラウスは本当に聖者だったのかとかツッコみどころは満載ですが、
きっと気の優しいふっくらしたデブ……もとい、おじさんであったことは確かだと思います。
■サンタクロースになるには?
グリーンランド国際サンタクロース協会(本部デンマーク)が行っている公認試験に合格すればなれます(本当です)
本作品中では、中心はフィンランドのヘルシンキのように描かれ、国際サンタクロース連盟という組合が存在しますが、作者の脳内妄想、もといフィクションです。
ちなみに、真夏のデンマークで世界サンタクロース会議というものが開かれ、それに参加する義務があるとか。
しかも、自宅からサンタクロースの衣装で。
現在世界には約180人のサンタクロースが存在し、女性のサンタクロースもおられるようです。
サンタ娘に萌え属性を持つ方にとっては、まさに朗報ですね(笑)
どうでもいいですが、サンタクロース公認試験は煙突登りや早食い、HoHoHoの発声試験等、4日に渡る過酷な試験らしいです。
サンタさんになるのも大変なんですね。
■余談・こわいサンタさん
皆さん、クネヒトループレヒトと言っても何のことだかさっぱりわからないと思いませんが(Janもわかりません)、
ブラックサンタクロースというと、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
そう、簡単にいえば、悪い子専用のサンタクロースです。
良い子にしていないと、サンタさんから心あたたまるようなプレゼントは貰えないということです、世の中甘くありませんね。
ブラックサンタさんのくれるものは、大抵は以下の通り。
・たまに良い子、普段は悪い子 …木炭、石炭など、特にありがたくないもの
・かなり悪い子 …血のしたたる豚の臓物、ホルモン焼きの材料みたいなもの
・手の付けられないほどの悪い子 …空っぽの特大袋を持っていって……あとはご想像にお任せします。
■現在のクリスマスは?
イタリア、フランス、スペインなどは、クリスマスは12月25日から始まり、1月6日に終わるそうです。
飾りつけは、12月23日頃に行うとか。
11月の終わり頃に、既にお祭気分でイルミネーションの準備をしていた平和ボケした日本とは違い、しっかり宗教色をかもし出します。
その飾り付けにも、例えばキリストの赤ん坊の人形は24日から25日の深夜にのみ登場するなど、きちんと正式なことが決まっています。
単なるお祭程度の認識しかしていない日本人とは、やはり違います。
日本のクリスマスは、宗教的な意味合いはまるで無いようなものです。
でもその方がクリスマスグッズが売れて企業が儲かるので、カップルとかカップルとかカップルとかは搾取され尽くされればいいと思います。参照
家族と一緒に過ごす日という認識はむしろ推奨できるのに、カップルのための日と断言されてしまうと、……ああああorz
■日本でのクリスマス
日本のクリスマスは、それでも家庭で過ごすという人が多いようなので、そういった意味では決して悪いものではないです。
子ども達には、サンタさんがプレゼントを贈ってくれる嬉しい日です。
自分達も、小さな頃にはサンタさんに手紙を書いて、家族でささやかなパーティをした後、プレゼントを楽しみに床についたものです。
その時の興奮とときめきは、今となってはかけがえのないものではないでしょうか?
「サンタさんはお父さんなの?」って子もいると思います。
そういう子は、たとえサンタさんが家に来なくても、親御さんの愛情を一心に受けてください、それで十二分です。
あ、クリスマスなんてうちは祝わないという方、そういう方には「Happy holidays」というのが一般的らしいです、使ってみてはいかがでしょう。
■北欧でのクリスマス
作品中で、ラウラがクリスマスのことをユールと呼んでいますが、これは北欧諸国だけの独特の呼び名です。
北欧では、クリスマスと言っても基本的に通じません。ユールと呼びましょう。
ですが、現代は全世界的にグローバル化が進んでいるので、クリスマスという呼び方も、北欧諸国の方々は知っていると思いますが……。
元々は、北欧でのユールは冬至の際に行われたお祭のことですが、キリスト教と混交した際に、そのままクリスマスとして認識されたようです。
そのため、ユールというのは、英語ではクリスマスの季節、もしくはクリスマスの祝祭自体を表す言葉になっています。
ちなみに北欧諸国とは、アイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、そしてラウラの故郷フィンランド
の五ヶ国です。